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生後5~6ヵ月から卵を与えましょう【国の指針】

2019.03.29 |

2019年3月16日 朝日新聞朝刊より

日本では国民病とも言われるアレルギー。特に小さいお子さんのアレルギー疾患は命にかかわるため大変深刻です。
国は離乳食に関する国の指針を12年ぶりに改定。アレルギーの予防策が記載されました。母子手帳にも反映されます。

生後5~6ヵ月の離乳食に卵を

これまで卵を離乳食に取り入れるのは生後7~8か月とされていました。しかし、今回の改定で前倒しされました。
国立成育医療研究センターの大矢幸弘・アレルギーセンター長の研究発表によると、生後半年でゆで卵をごく少量食べ始めた子どもの方が、食べなかった子どもより、1歳時点での卵アレルギー発症率が8割も少なかったとのことです。

「心配な食べ物は遅らせた方がいいと思っていた・・・」の声

以前はアレルギーを起こす食物に関して、離乳食で早く与えない方がいいとされていましたが、以前ピーナツを調査した際、遅くに与えた方が発症率が高いことが判明しました。
そのため、今回の指針にもつながったようです。

アトピー性皮膚炎のお子さんは専門医と相談して

具体的にはおかゆに慣れた段階から、ゆでた卵をごく少量から与えます。ですが、アトピー性皮膚炎のお子さんは専門医と相談しましょう。

増えるアレルギー疾患の子ども

卵は子どものアレルギー疾患の原因では第一位。年々アレルギー疾患を抱える子どもは増えており、2014年度は3歳児の17%にも上りました。
両親としては、少しでもアレルギー疾患が軽減されるなら、と思うのは当然ですね。

ただ、アレルギーについてはまだまだ新たな知見が生まれており、今後もその動向に注目していかなければなりません。
ただ、国がこのような指針を大々的に出すことよって、安心に卵を食べさせられることができるのはうれしいことです。