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子どもの水難事故を防ぐために・・・海や川では一対一の付き添いで!

2020.07.17 |

新型コロナウイルスの影響で、今年はプール開きをしない施設が増えました。学校のプール授業もほぼ中止に。
短い夏休みでも、子どもに水遊びをさせたい親御さんは多いでしょう。今年は海や川に出かける家族が増えることが予想されます。
子どもの水難事故を防ぐために大人が気を付けるべきことをまとめました。
保育士を目指す皆さんは知識として知っておきましょう。

今年に入ってから水難事故の件数は例年より多い

今年の5月6月で中学生以下の子どもが7人も水難事故で亡くなっています。霊威年より少し多く、コロナの影響で学校が休校になり、自由な時間が増えたことも要因です。
警視庁が6月に発表した子どもの水難事故状況によると、2019年の中学生以下の子どもの死者・行方不明者は30人とのこと。2018年よりも8人増えています。
内訳は、未就学児7人、小学生22人、中学生1人で、小学生が圧倒的に多いです。
発生した場所は河川が15人、海が9人、湖沼地・用水路・プールがそれぞれ2人。河川での事故が圧倒的に多いです。

子ども1人に大人1人、マンツーマンディフェンスが基本

海や川では、子ども1人に対し大人1人付くことが基本とされており、マンツーマンディフェンスと言います。
大人が川辺で飲食をし、子どもだけで水遊びをしていて、大人は遠目に見ているだけ、というケースをよく見かけますが、好ましくありません。
専門家は、かならず大人が付き添うように、と警告しています。

サンダルや遊具が流され、追いかけておぼれるケースが多発

海や川は浅瀬から急に深くなる場所が多くあります。浅瀬で遊んでいた時、サンダルや遊具が流されてしまい、追いかけているうちに深みにはまり、おぼれるケースがとても多いとのことです。
今年は大雨の影響で増水している河川が多くあります。遊び場では場内アナウンスをよく聞き、危険を回避することが大切です。周りの大人が正しい判断をしてあげましょう。
また、専門家はライフジャケットを装着することを推奨しています。今年は海や川に出かける予定がある場合、ぜひ購入しておきましょう。

もし子どもが流されてしまったら、こう対処しよう

まずは119番通報します。海の場合は118番でも可。この時大人は水中に入って追いかけてはいけません。
大きな声を出して、周りやライフセーバに伝えましょう。河川の場合、川の流れに沿って追走しましょう。

「背浮き」の練習をしておこう

今年は全国でプールの授業が中止になったため、服や靴を装着したまま入って水難に備える授業ができません。
家庭用プールで「背浮き」の練習をすることをおすすめします。

《背うきの練習方法》
①ライフジャケットを着て靴を履く
②水中で仰向けに寝る。隣で大人が背中と腰に手を当てる
③バランスが取れてきたら、手を離す
④コツは、大きく息を吸い、空を見るようにすること
⑤ライフジャケットを脱いでやってみる

2020年7月11日(土)朝日新聞より出典