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保育士に大切にしてほしい子どもの自己肯定感

2022.02.05 |

保育士に大切にしてほしい子どもの自己肯定感最近、何かと耳にする「自己肯定感」
自己肯定感が低いとどんな問題があると思いますか?
また、子どもの自己肯定感を高めるために、保育士ができることはどんなことなのでしょう。

「自己肯定感」海外と日本の比較

「自分自身に満足している」という質問に対し、「そう思う」と答えた割合が、日本人は10.4%です。
それに対し、韓国は36.3%、アメリカは57.9%、イギリスは42%、ドイツは33%、フランスは42.3%、スウェーデンは30.8%となっております。
「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の割合は、日本人は55%
それに対し、韓国は26.5%、アメリカは13%、イギリスは20%、ドイツは18.2%、フランスは14.3%、スウェーデンは25.9%となっております。
日本人の自己肯定感の低さがうきぼりになりました。
(出典:内閣府『令和元年版 子供・若者白書』)

自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感が低いと、自分に自信がなく、常に相手を優先して、自分さえ我慢すればうまくいくと考えてしまいがち。それどころか、自分で決めることを怖がり、周囲への依存度が高い傾向に。
自分で決めたり、気持ちを人に伝えたりすることが苦手です。
努力する前に最初からあきらめてしまったり、人と自分を比べて落ち込んでしまったり。
中には、自分より立場が下の人に対して不必要に上から目線になる方や、失敗を人のせいにしがちな人も。
自己肯定感が高い人よりも承認欲求は強く、自分の価値を認めてもらいたいと思っています。

自己肯定感は幼少期に作られる

自己肯定感は、幼少期の経験が大きく左右します。
「あなたはダメな子」と言って育てられた子どもが、安定した自己肯定感をもてるわけがないのです。
自己肯定感を作るのは家庭の影響が大きいですが、保育園での経験も影響を与えます。

自己肯定感を下げる要因

・周囲との比較

「どうして〇ちゃんだけ時間を守れないの?」「みんな静かにできているのに、どうしてあなたはできないの?」「▲ちゃんはニンジン食べているのに、〇ちゃんは食べられないのね」など、周りの子との比較はNGです。
比較するのではなく、どうすれば子どもができるように考えるのが保育士の仕事です。

・これ、できるかなはNG

人前で、「これできるかな?」などと試す大人を見かけますが、誰だって人前で間違えたくないもの。
間違ってしまえば、「恥ずかしい」「自分はできない子なんだ」と感じ、自己肯定感はどんどん下がっていくのです。
幼少期に、自分はできる子なんだと思える子に育てることは、自己肯定感を上げるのにとても重要です。
子どもが失敗してしまった時も、「なんでできないの?」ではなく、「一生懸命頑張って偉かったね」「ここがとても良かったよ」とほめてあげましょう。

プライドは高いほうが良いの?

プライドと言うと、嫌なイメージを持っていませんか?
「謙虚な方が良い」と思う方は多いです。
しかし、プライドのない子は、テストで0点をとっても気にしません。
「自分はできないのが当然」だと思ってしまっているのです。
プライドは自己肯定感を育てるのに大切なもの。
子どもがプライドを持てるように育てていきましょう。