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水泳を習っても、ぜんそくの予防・治療に効果はありません!

2020.07.10 |

子どもの習い事で人気NO.1の水泳。かつて、ぜんそくや鼻炎の予防や治療に効果があると言われていました。
しかし近年の研究で、効果は見られないことが判明したそうです。

昔はぜんそくに効くとされ、たくさんの子どもが習っていた水泳

昔はなぜか水泳がぜんそくや鼻炎に効きアレルギー症状が改善すると言われていました。
また、「ぜんそくは親の過保護が原因」と全く科学的根拠のないうわさが流れていたこともあり、親御さんはすがる思いで、ぜんそくの我が子に水泳を習わせていたのかもしれません。

国立成育医療研究センターの大矢幸弘アレルギーセンター長らのグループは、「水泳は、ぜんそくや鼻炎の予防や治療に効果はない」としており、この論文をアメリカの科学誌「プロスワン」に掲載しました。

国立成育医療研究センターで産まれた子供1100人を調査

2003年11月~2005年12月に同センターで産まれた子ども1100人について、
・3歳の時点で水泳教室に通っているか
・喘鳴(ぜんめい)の症状があるか
・鼻炎の症状があるか
を調査しました。そして、5歳になるまで経過を観察しました。
※喘鳴(ぜんめい):ぜんそくの主な症状で、気管が狭くなることにより、ゼーゼー・ヒューヒューという音がすること

3歳の時点で
・水泳を習っていた子ども :126人(11%)
・喘鳴の症状があった子ども:265人(24%)
・鼻炎の症状があった子ども:299人(27%)

5歳の時点で過去1年間に
・喘鳴の症状があった子ども:180人(16%)
・鼻炎の症状があった子ども:387人(35%)

3歳の時点で喘鳴の症状のあった子どもが、水泳教室に通ったことで、5歳になった時点で症状があるかないかの関連を調べたところ、意味のある差は見られなかったとのことです。

水泳は発作のおきにくいスポーツだったためか

水泳はぜんそくの発作がおきにくいスポーツでした。そのため、ぜんそくの患者でも楽しめるスポーツでした。しかし少しづつその意味が変化していき、ぜんそくの予防や治療に効果があるスポーツ、と広まってしまったようです。
昔は病気の治療法や薬が現代のように進化しておらず、「この病気には○○が効く」といった噂が流れやすかったのかもしれません。

今ではぜんそくの予防や治療法、薬は格段に進歩しています。ですから、ぜんそくを患っているからといって、やりたいスポーツをあきらめなければならないことはありません。どんなスポーツでも楽しめるようになりました。

プールの水を消毒する塩素がぜんそくの症状を悪化させることも

海外では、塩素によってぜんそくの症状が悪化したという報告があるそうです。ぜんそくの子どもが長時間泳ぐことで症状が悪化することもあるので、注意が必要とのことです。
近年は次亜塩素酸水を使用した肌に優しいプールもあるとのことです。

2020年6月30日(火)朝日新聞朝刊より出典