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赤ちゃんの肌が柔らかいのはなぜ?

2020.02.07 |

赤ちゃんの肌はとても柔らかいです。触ってみると、こちらも幸せな気分になるくらいぷにぷに。
赤ちゃんの肌はどうしてあんなに魅惑的なのでしょうか。

薄くて未熟な赤ちゃんの肌

皮膚は2つの層からできていて、一番外側は表皮、その下が真皮と言います。厚さは両方合わせても2mm程度しかありません。そのうち表皮は大人でもわずか0.2mmしかありません。
赤ちゃんの表皮は大人の半分の0.1mm程度。とても薄くてデリケートです。小学生の間に大人と同じ0.2mm位になります。

大人よりも皮下脂肪が厚い!

皮下脂肪は大人よりも赤ちゃんの方が厚いです。成長に従ってだんだん薄くなっていきます。
肩から肘までの腕の皮下脂肪を計った研究結果によると、乳児で6.3mm、10~13歳で4.5mm、23歳以降では3.6mm。
赤ちゃんの肌がぷにぷにで魅惑的なのは、皮下脂肪が厚いからだったのです。

あの小さな体に、大人よりたくさん汗腺がある?

体温調節のために汗を出す汗腺。これは大人よりも赤ちゃんの方が多いとされています。そのため、赤ちゃんの肌は瑞々しく潤っているように感じられます。皮膚に含まれる水分量は生後2~3か月くらいが一番多く、その後は徐々に減っていきます。
言われてみれば、生後2~3か月の赤ちゃんがいちばんぷにぷにしていてかわいいかもしれませんね。
小さな体に大人より多い汗腺があるため、赤ちゃんは汗っかきと言われます。肌を清潔に保つのに気を使うわけですね。

皮膚の大切な役割

私たちの身体を覆っている皮膚。皮下脂肪を合わせると体重の約15%を占めているとされています。
皮膚は、身体の中にある水分が外に出るのを防ぎ、皮下脂肪や内臓脂肪を守っています。
大やけどを負うと命の危険にさらされるのは、身体の水分が逃げて行ってしまうためです。
また、外敵や微生物から体を守り、体温を調節してくれるなど、大切な働きをしています。
肌を健康に保つ秘訣は、「清潔にする」「保湿をする」「紫外線を浴びない」の3つ。これは大人も同じですね。

2020年1月25日(土)朝日新聞朝刊より出典