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人の赤ちゃんはなぜこんなに未発達なの?

2019.03.01 |

 

産まれて30分もすれば立ち上がり、自分からお乳をもらいにいく草食動物の赤ちゃん。「人の赤ちゃんももっと早く歩いてくればいいのに」と思いますよね。
体重100kg近いパンダのお母さんから産まれる赤ちゃんは200g程度。「人の赤ちゃんのもっと小さければ安産なのに」と感じる方も多いでしょう。
同じ哺乳類でも人の赤ちゃんはかなり特殊です。

人の赤ちゃんは最も未発達な状態で産まれる

人の赤ちゃんは母体に比べて大きいほう。例えば体重50kgのお母さんが3kgの赤ちゃんを産むことを想定すると、パンダとは比べ物になりません。
それだけ大きく生まれても、自分で動くことも話すこともできず、かろうじて母乳に吸い付くことができるくらい。とにかく何もできないのが人の赤ちゃんの特徴。大きく産まれるわりには未発達なのです。

頭がお母さんの産道を通れるギリギリの大きさ?

もっと発達した状態で産まれる方が本人にとっても周りにとっても有利なのは明らか。でもこれ以上発達すると脳が大きくなりすぎて、お母さんの産道を通れなくなるから、ギリギリの大きさだとも言われています。
要は、人は脳が著しく発達しているので、他の動物に比べて大きいということなのです。

未発達な状態で産まれなければならなかった赤ちゃん。

結果的にお母さんの産道を通れる大きさで産まれてこなければならなくなった人の赤ちゃん。そうなると未発達な部分が多いまま産まれ落ちるのはしょうがないことなのです。
脳が発達したことにより、安心安全に育児ができる環境が整いました。外敵に襲われる心配もありません。一方で、かなりの長期間にわたって育児に携わる必要があります。
育児に関する情報も多く育児用品も日々進化を遂げていますが、赤ちゃんが発達する過程は太古の昔から変わりません。