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新型コロナ、親が感染したら子供の面倒は?

2020.05.01 |

2歳の長女を育てるフリーアナウンサーの赤江珠緒さんが新型コロナウイルスに感染してしまったニュースは日本中を駆け巡りました。同様のケースを心配する両親の声は多いです。

高齢の親に子供は預けられない・・・

重症化しやすい高齢者に子供を預けられません。また、遠方に住んでいれば、行き来すること自体難しいでしょう。
保健所の見解は、「夫婦で陽性なら子供と離れて」とあります。無症状でも、一緒に療養することはNGだそうです。
一方厚生労働省は、「軽症や無症状であれば、家庭の事情を踏まえ、やむを得ない場合は自宅療養も可とする」と柔軟な対応を示しています。

幼い子供を両親と引き離すリスク

今まで一緒にいた子供がいきなり両親と引き離されるのは精神的に大きな負担になりますし、情緒発達面でも様々なことが懸念されます。
保育園に預ける際には、見学、慣らし保育など十分に時間をかけて親子で慣れていくステップを踏みます。それでも行き渋る子供が多数。
人見知りが激しい月齢ですと特に難しいですし、感受性の高い子供は心身の不調を訴えるかもしれません。

子供に感染させないことを優先するか、両親との生活を優先するか・・・

新型コロナウイルスは、子供に感染しても重症化しにくいというデータがあります。しかしゼロではありません。
特に親に寄り添って過ごす乳幼児は濃厚接触は避けられません。
子供に感染させないことを優先させるか、それとも両親と一緒にいることで情緒の安定を図るのか、非常に難しい選択を迫られます。
赤江珠緒さんは、無理をして子供の世話と自分の療養を両立させたせいか、夫と入れ替わる際、肺炎で入院してしまったとのことです。

国は自治体に一時保育や児童養護施設での預かりを要請

結局のところ、預け先は児童相談所の一時保育施設や児童養護施設を使うしかありません。他に選択肢はないでしょう。
しかし、急に空きがあるのか、個室になるのか、職員に感染してしまわないかなど、心配事は尽きません。
万が一職員に感染してしまい、児童相談所が2週間閉鎖されたら、元々いた子供たちの居場所がなくなってしまいます。
とにかく今は「一人一人が感染しないように気を配って生活する」という基本に戻ることが求められます。

2020年4月25日(土)朝日新聞朝刊より出典