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休校が続く学校・・・子供たちをどう守るか

2020.03.27 |

新型コロナウイルスの感染防止のために、幼稚園や学校は休校中。保育園は通常通り開いていますが、部屋やおもちゃの消毒に気を使う日々ではないでしょうか。
「上の子の学校は休校、下の子だけ保育園に預けに来た」こういう保護者も多いでしょう。
子供たちもストレスを感じ、心身の不調が現われるケースもあるようです。

文部科学省は「外での運動OK」としている

当初、「基本的に自宅で過ごすように」としていましたが、公園に行きたい、などの問い合わせが相次ぎ、「屋外での運動や散歩を妨げないように」との見解を示しました。
もともと、外出全てを禁止するつもりではなかったのですが、周りが慎重になり、学校からも「外で遊ばせないで」と通達を出したりし、世間が少し混乱してしまったようです。
ただ、子供の心身への影響を懸念する声は多くあります。

子供が休校になって困る保護者

NPO団体フローレンスが保護者に対し「子供について困っていること」のアンケートを行いました。その結果
・運動不足
・友達と会えないことのストレス
・学習の遅れ
・日中に過ごす場所がない
と言う声が多く寄せられました。
保護者はなるべく外に連れ出すように努力している人が多いです。また、学習に関しては、学校が自習プリントを用意したり、Web教材を使ったり。学習サイトを紹介する学校も出てきました。

弱い立場の子供への支援が途絶えてしまわないように・・・

ただ、PCを持っていない、インターネット接続環境が整っていない家庭もあります。学習の機会の不平等、これはあってはならないことです。
感染対策も大切ですが、弱い立場の子供たちへのケアが閉ざされてしまわないように、周りの大人は配慮しなければなりません。
しかし、クラスター感染のリスクもあり、本当に難しいところです。

進級進学で振り返る時期が奪われてしまった・・・

子供達にとっても保護者にとっても、残念なのは、進級進学の時期がいつものル-チンではなくなってしまったことではないでしょうか。
いつもなら3月に1年の学習の成果を振り返ったり、学校からの「あゆみ」で成長を再確認したりしていました。
「4月から小学生だね」「4月からは●年生だね」「担任の先生は誰かな」そんな会話がされていたでしょう。
しかし行動に制限がかけられ、常に感染のリスクと向き合わなければならない日々が続きます。
保護者は子供の様子をよく観察して落ち着いて過ごすように気を回しましょう。子供の不安は受け止め、安心させてあげましょう。

2020年3月17日(火)朝日新聞朝刊より出典