小さな子供がいて仕事をしている人は、その間に保育園に子供を預かってもらうのが一般的。しかし、保育園の開いていない日や時間帯、病気が治ってすぐなど、預けられないこともしばしば。
そんな時にファミリーサポートセンターを利用する手もあります。
ファミリーサポートセンターって何をしてくれるところ?
地域において、育児や介護のサービスを受けたい人とそれを行いたい人をマッチングして紹介するサービスです。
サービスを受けたい人を利用会員、サービスを提供したい人を提供会員と言います。
双方に会員登録が必要で、サービスを受ける人が料金を払い、サービスを提供する人が料金をもらう仕組みになっています。
元々は働く人が育児や介護と両立できるように考えられました。働いていない人も利用できます。
運営は各市町村が行っており、日常の「ちょっと困った、子供を預かってほしい・・・」という思いに、お互い地域でサポートしよう、という考え方がベースになっています。
自治体によって、預けられる時間帯・子供の年齢に決まりがあります。
ファミリーサポートセンターの援助内容の具体例
ファミリーサポートセンターでは以下のような援助を行っています。
●保育施設開始まで・終了後、保育施設までの送迎
●学校の放課後や学童保育終了後
●保護者が急病になった時
●子供が病後すぐで保育園に行けない時
●冠婚葬祭・他のきょうだいの学校行事・急な外出・買い物や美容院など
利用したい場合は?
各自治体のファミリーサポートセンターに会員登録します。利用会員だけ、提供会員だけでもいいですし、両方申し込むこともできます。
各自治体のファミリーサポートセンターを検索してみる
http://www.jaaww.or.jp/research/
資格はいらないの?
保育士や幼稚園教論などの資格は必要ありません。しかし、双方の会員が安心してサービスを受けられる・提供できるように、各自治体は研修会を実施しています。
育児や介護に関する知識や技術を身に付けられる内容となっています。
今後の課題は?
2010年に大阪市内で生後5か月の赤ちゃんがうつぶせ寝をしていて亡くなる事件がありました。提供会員は「赤ちゃんのうつぶせ寝が危険であることを認識していなかった」とのこと。
無資格者が最低時給で赤ちゃんを預かるケースにはリスクも付きまといます。
一時的に子供を預けたい人は増えており、保育施設の一時預かりはどこも満杯。ファミリーサポートセンターの必要性は今後もっと増すでしょう。
提供会員の研修を充実させたり、単価を引き上げるなどの対策も必要となるでしょう。