日本トイレ研究所がこのたび「子どもの便秘は0歳から兆候がある」と公表し話題になっています。
気になる親御さんは、早めに専門病院を受診してほしいと伝えています。
赤ちゃんのうんちは健康のバロメーター
生まれてすぐの赤ちゃんの便は黒。だんだんと茶色に近づいてきます。でも母乳やミルクだけの新生児は消化器官も未発達のうえ、柔らかいウンチが多いため、まさか便秘?と思うことは少ないでしょう。
でもこの時期に「あれ?ウンチが少ないかも」と気付く親御さんも多いようです。
離乳食が始まりいろいろな食材を口にするようになった赤ちゃんのウンチは色も硬ささまざまになってきます。
0歳から赤ちゃんの便秘がはじまる
離乳食をあまり食べなかったり、母乳やミルクも少量だったりする赤ちゃんもいます。だからウンチや尿も少量だろうと思うことも。
逆に小さいころから大食漢の赤ちゃんももいます。
あんな小さな体でもとにかく個人差が大きいのが赤ちゃん。どれくらいのウンチをそれくらいの頻度でしていれば正常、という基準がないため、両親は時にママ四人悩んだりするのでしょう。
日本トイレ研究所によると、赤ちゃんの便秘は0歳ころから兆候が出始めるとのこと。放っておくと症状が悪化してしまい、なるのに時間がかかることもあるとのこと。
言葉で自分のことを説明できない赤ちゃん、こちらが察してあげなければならないのが難しい所でもあります。
小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン
2013年に初めてこのガイドラインが作成されました。これによると、発症しやすい時期は以下の3つとされています。
・離乳食開始時
・トイレトレーニング時
・就学開始時
ピークは2歳から4歳となっているようです。
ママパパは1歳未満で気付くことが多い
日本トイレ研究所が1歳から3歳の母親568人にアンケートを取り調べたところ、便秘かな?と気になりだした時期は生後半年未満が23%、生後半年~1歳が30%と、その兆候は0歳児からあったことがうかがえます。
便秘と判断される指標は3日に一回。「うちの赤ちゃんは便秘かもしれない」と思った理由は3~7日に一回しかウンチが出ないこと、と答えた母親が約半数いたことには驚きます。
保健所などの医療機関は、1ヶ月検診や3ヵ月検診の時から気軽に相談できる環境作りを整えたい、としています。
色々な悩みが山のように押し寄せる新生児期。重症化する前に早めに専門医に相談しましょう。
日本トイレ研究所 専門医がいる病院リスト
https://www.toilet.or.jp/sp/projects/projects_soudanshitsu/hospital/
2019年6月26日 朝日新聞朝刊より