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保育中の置き去り事故が増加している!

2022.02.16 |

保育中の置き去り事故が増加している!保育園での散歩中などに園児を置き去りにしてしまう事故について、東京都が注意喚起したことで話題になっています。
以前から、ママさんネットワークでは、「お散歩中に置き去りにされる事故が増えている」とひそかにささやかれていました。「本当だったんだ」と思った方も多いのでは?

置き去りの実態

東京都内の認可園&東京都が独自に認定している認証園に、区市町村を通じて置き去りについての報告を求めた結果、
17年度は14件。18年度は18件。19年度は34件。20年度は28件。園児が置き去りになったことが分かりました。

ただし報告義務はないうえ、認可外には報告を求めていないため、正しい人数は分かりません。
置き去りにされた園児の年齢は、19・20年度は3歳以下が7割超!低年齢になるほど、何をするか分からずに怖いのに・・・
(年長さんになると、近くにいる大人に助けを求めることができる子も増えていきます。信号なども気を付けて渡れる子が多くなります)

重要なのは置き去り対策

置き去り対策の例
①保育園を出発する時に人数を確認
(なるべく先生は二人以上。1人が数え、1人は数えている最中にどこかに行こうとする園児がいないか見守る)
②移動する時は2列になり必ず手をつないで歩く
(先生は最低でも、先頭と最後尾に1人ずつ)
③目的地に到着したら人数を確認
④目的地を出発する時も人数確認
⑤保育園に到着したら人数確認
(場面が変わる度に、必ず人数確認を行う)

どんな時に事故が起こるか

置き去り事故が起こるタイミングとして多いのは、
・遊んでいて帰るとき(もしくは場所を変えるとき)、気が付かずに集合しない(他の園の集団に混ざってしまっていることも)
歩いていて別の物に興味をひかれたとき(最後尾の先生が目を光らせておきましょう)
転ぶなどのアクシデントがあったとき(転んだ子どもに気を取られている間に、他の子が列から外れてしまっても、気が付かない)
子どもの人数だけを数えて出発したら、他の園の子どもが混ざっていて、実際は置き去りが起きていたといった話も聞きます。
子どもの顔、一人一人を見ながら、人数確認をするよう気を付けましょう。

これから保育士になる皆さんは、置き去りを起こさないよう、常日頃から気を付ける習慣をつけてください。
特に保育園実習に行くときは、良い練習になります。
実習に行く機会がある方は、さまざまな園の置き去り対策をぜひ学んでください。

一番の問題は、保育士の負担が大きいことなのですけどね。
2歳児6人につき保育士1人以上、3歳児20人につき保育士1人以上と、国の配置基準が決まっています。※認可保育園
20人の3歳児を保育士1人で公園に連れて行き、無事に連れて帰る。その負担はかなり大きいものです。
もう少し、保育士の人数を増やして欲しいという声はあちらこちらで出ているのですが、保育園も人件費の問題があり、なかなか増やせない状況。
配置基準が変わることを願うばかりです。