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母親による母親のための「お母さん業界新聞」

2021.02.19 |

さまざまな業界にはその業界新聞が存在するのをご存知ですか?初版から30年余り、お母さんによるお母さんのための「お母さん業界新聞」は、安心して素になれる場所として、常に母親に寄り添っています。

お母さん業界新聞はこちら
https://www.okaasan.net/category/okaasan-newspaper/national/

電子版やYoutubeチャンネルもある

最新の2021年2月号では、コロナ禍の1年をまとめました。働く母親の気持ちが伝わればと電子版を無料配信したり、Youtubeチャンネルを立ち上げて動画で繋がる場を作ったりと、手探りの1年だったと代表取締役の藤本さんは振り返ります。
この1年で新型コロナウイルスが招いたさまざまな負の感情に押しつぶされそうになっている母親たち。彼女たちに何ができるのか、悩みながら乗り越えてきたそうです。

味方は全国に400人いる「おかあさん記者」

ある日、8ヶ月の乳児を抱える母親の電話を受けました。
「子どもが泣き止まない、手を上げてしまいそう、投げ出してしまいそう・・・」
昨年の緊急事態宣言中は散歩もままならない生活が続き、同じように悩む母親は山ほどいるのではないかと、全国のお母さん記者400人に呼びかけたところ、「私も同じ!」と反応が続々届いたとのことです。この内容を2020年末の紙面で特集したところ大きな反響があったとのことです。

母親は正論や解決策が欲しいわけじゃない!

お母さんたちは正論や解決策がが欲しいわけではありません。必要なのは共感してくれる声です。とにかく一人で悩まないでと伝えたかったと藤本さんは語っています。

藤本さん自身も3姉妹を育てた経験があります。育児は充実していたけれども、社会と断絶されたようで苦しかったとも語っています。
1989年、「私はここにいる!」と叫ぶように仲間と新聞を作って子育て情報を発信し始めました。創刊当時は500部でしたが、今や15万部に。全国版7万部と地域版の横浜5万部、大阪・静岡・福岡1万部発行しています。

紙媒体の苦戦が続く中、安定した需要がある

購買料は年間6,000円。その他には協力企業による新聞の買い取りで運営しています。新聞は、記者や読者たちが公共施設た店舗に配布しています。
新聞・雑誌業界では紙媒体の苦戦が続く昨今ですが、このお母さん業界新聞は安定した需要を誇っているとのことです。

新聞を通じて少しでもお母さんを笑顔にしたい!

お母さん業界新聞はタブロイド判(新聞の約半分の大きさの薄い冊子)で8ページ。育児中の母親たちの本音がぎっしりと詰まっています。
子どもと過ごす日常の発見や喜びを共有しつつ、時には戸惑い自信を無くす母親の気持ちをふっと軽くしたい、と藤本さんは話しています。
核家族化が進み、虐待などのニュースが後を絶ちません。気がかりなのは「孤育て」。母親の孤立を防ぐために、安心して素になれる場所を作っていきたいと藤本さんは話しています。

2021年2月10日(水)朝日新聞朝刊より出典