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子どもを熱中症から守るためにできること

2019.08.23 |

厳しい暑さが続くこの時期、子どもの体調管理にはとても気を使います。特に熱中症対策は重要。小さな子どもは自分で体調の変化を訴えられないし、自分自身で変化に気付きにくいものです。周りの大人が注意して見てあげましょう。

★普段から気を付けること

●睡眠不足や栄養の偏った食事に要注意

普段から体力をつけておくことが大切。夏休みだからと夜更かしをしていませんか?十分な睡眠は体力維持の基本です。
また栄養バランスの取れた食事も大切。ただ、暑いキッチンで料理をする方も大変ですから、冷凍野菜などを上手く組み合わせたり、レンジで調理できる方法を検索してリして工夫しましょう。

●日ごろから暑さ寒さになれさせておく

猛暑の日を除いて、秋・冬・春は外に出る機会を作りましょう。外気温の違う場所を行き来すると、体温調節の機能が働きます。
暑いときは汗をかいて上手に体温を下げようとしたり、寒いときは放熱を防いで体温を保ったりなど、普段から体感させておくことが大切。身体に備わっている機能がきちんと働くようにしましょう。

★猛暑の日に外出するときは

●とにかくこまめな水分補給

カフェインの入っていない麦茶がおすすめです。塩分やミネラル不足を補うために、熱中症対策用のタブレットやキャンディも一緒に摂取するといいでしょう。
スポーツドリンクもおすすめ。ただし、ずっと飲んでいると口の中が甘ったるく感じてくることもあるので、水や麦茶なども用意するといいでしょう。経口補水液は味が美味しくないので子どもには向いていないかもしれません。

●顔色と汗のかき方をよく見よう

顔が真っ赤になったり、大量の汗をかいていたりしたら、熱中症になりかけているサインかもしれません。また、子ども自身が「気持ちが悪い、頭が痛い、お腹が痛い」と言ったら要注意です。涼しい場所で休憩をし、水分補給をしましょう。

●帽子と服装で

直射日光から守るために帽子は必須。衣類は、汗を吸って蒸発させ、すぐに乾く、吸湿性・速乾性があるものを着用しましょう。暑いからといって何も着せないのはNGです。

★3歳までに汗をかく能力が決まる!

人の体にある汗腺は200万~500万個と言われています。生まれて間もない赤ちゃんは汗を出す力が未熟。だんだん大きくなるにつれ、身体を動かしたり熱い場所や寒い場所にいったりいろいろな環境を体感しながら育つことで、汗腺は汗をかく能力を少しづつ獲得していきます。2歳~3歳までに獲得された能力は一生変わらないと言われています。汗をかく能力が高いか低いかは3歳ころまでの生活環境の影響が大きいです。
ですから、東北・北海道地方の人とそれ以外の人では、汗をかく能力に多少差があるとも言われています。

★汗腺の数は大人も子供も同じ

汗を出す汗腺の数は大人も子供も同じです。ですから、身体が小さくて表面積が小さい子どもは汗腺の密度が高いため、どうしても汗っかきに見えます。また発汗力もまだ未熟なので、皮膚からも放熱し体温を下げようとします。「顔が真っ赤で汗でびっしょり」は子どもの正常な生理反応と捉えましょう。