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子どもに適した子ども部屋とは?

2021.03.12 |

年長さんは保育園での残り少ない日々を楽しく過ごしていることでしょう。一年生になったら自分の部屋がもらえると喜んでいる子どももいるかもしれません。子どもに適した子ども部屋の極意をご紹介します。

個室は小学校高学年でOK

小学校低学年・中学年は個室はなくてもOKです。リビングでランドセルを広げたり宿題をやったりする子が大半です。
個室は子どもがプライベート空間を欲しがる高学年ころでOKです。今では中高生になってもリビング学習する子どもがいるそうです。

子ども部屋を用意する時の極意は以下です。

★机・椅子・・・窓際や壁側に長机を置いて、きょうだいで学習するスペースを設けるといいでしょう。
親の気配が感じられる空間の方が安心して集中できます。

★本棚・・・リビングに本棚があるのは理想です。子どもの本も大人の本も置いて一緒に読書を楽しみましょう。辞典や図鑑も一緒にしておきましょう。

★棚・台・壁・・・子どもの絵や工作を飾ってあげましょう。子どもは「大切にされている」と感じられ、自身につながります。

★時計・地図・・・地図や地球儀は身近に置いておきましょう。知的好奇心が生まれます。時計は見やすいアナログのもので。時間を管理する習慣が身に付きます。

★トイレ・・・トイレの中に小さな本棚を置き、読んでほしい本をさりげなく置いておきましょう。手に取るかもしれません。

★寝室・・・寝るのは子ども部屋でと決めている家庭も多いでしょう。良質な睡眠が取れるように、光や音は遮断できる環境を準備しましょう。

リビングと玄関はきれいにしておくと子どもの情緒が安定する

リビングと玄関は家族の出入りが多く、散らかりやすいです。でもこの2箇所はきれいに片づけておく習慣をつけましょう。そうすることで子どもの情緒が安定するといわれています。

子ども部屋の配置計画は親子で一緒に

親が一方的に部屋をレイアウトを決めてしまっても、それが子どもにとって使いやすいとは限りません。子どもと一緒に計画すれば部屋に愛着が湧き、きれいに保とうという気持ちも芽生えます。

また、子どもの荷物は玄関とリビングにも置くスペースがあると理想です。子どもにとってランドセルは重く、玄関ですぐにでもおろしたいのです。2階に持っていくのはハードルが高いでしょう。
玄関やリビングに子ども用収納スペースを確保して動線を確保すると、整理整頓もしやすくなります。

また、部屋の収納量に合わせて自分の持ち物を調節するようにしましょう。これを習慣付けておけば大人になっても無駄なものを選別して手放すことができるようになります。

春休み期間に一気にやらず、夏休みくらいまでにかけて使いやすさを考えながら部屋作りをしていきましょう。

部屋が散らかるのは本人のせいだけじゃない?

ゴミ箱にふたが付いていたり、収納ボックスが大きすぎ・小さすぎなど使いにくかったりすると、片づけるのが面倒になり意識が薄れてしまいます。環境的な要因はできるだけ取り除きましょう。
片付けがしやすければ、片づける習慣は身に付いていきます。

子どもはちょっと散らかった部屋くらいがちょうどいい!

子どもは、少し散らかった環境の方が知的刺激をうけるとされています。ですから、大人がうるさく言って片づけてしまうのはよくないといわれています。少しくらい散らかっていても多めに見てあげましょう。
例えば本棚などは本人の気に入った本が一番取りやすいところにあるのが理想です。親はそれを知らずに高さ順に並べてしまっては、子どもにとって使いやすい本棚とは言えなくなってしまいます。

2021年2月28日(土)朝日新聞別冊EduAより出典