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停車中の転倒事故に注意!幼児同乗自転車

2021.01.15 |

消費者庁の消費者安全調査委員会が幼児同乗自転車の事故についてまとめた報告によると、自転車が停車中に事故が多発していることが判明しました。
保育園の送迎で幼児同乗自転車を利用している保護者は多いです。ぜひ注意を促してあげてください。

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首都圏ではもはや生活必需品!幼児同乗自転車

首都圏と郊外では車や軽車両の数が圧倒的に違います。
郊外はどこでも車で行けますし、行った先で駐車場に困るということはありません。
これが首都圏では全く逆。首都圏では駐車場の数が圧倒的に不足しており、自転車を使わなければならないケースが多々発生します。
首都圏では子どもの送迎などのために幼児同乗自転車は必須アイテム。もはや生活必需品と言ってもいいでしょう。

停車中の転倒事故でケガをする乳幼児が多発していた

東京消防庁の救急搬送データを分析すると、自転車の転倒事故で搬送された6歳未満の乳幼児は2011年~7年間で1443人。
その中で、事故の詳細が分かった1221人のうち、停車中の転倒事故でけがをした乳幼児が896人もいたことがわかりました。これは全体の7割以上にもなっています。

以下の状況下では転倒事故に要注意

転倒事故は、①停車した場所が傾斜面、②ハンドルに荷物をぶら下げている、③子どもが乗ったまま動く、これらの要因が重なって発生していることがわかりました。
消費者安全調査委員会は、「安全性の高いスタンド」「左右のバランスに影響を与えないような荷物の積載」など、自転車の設計面から改善するように再発防止策を挙げました。

「一人乗せ」or「二人乗せ」向いている自転車のタイプは?

消費者安全調査委員会は、安全性や運転のしやすさを数値化し、走行中の安全についても調べました。それによると、一人乗せるか二人乗せるかで、向いている自転車のタイプが違うことが分かりました。

★一人乗せる場合は「後ろ載せタイプの自転車」を推奨
こちらのほうがハンドルのふらつきが小さい。

★二人乗せる場合は「前乗せタイプの自転車」を推奨
後ろ座席は後付け設置を推奨。このほうがハンドルのふらつきが小さい。

設計上の対策はまだ不十分

自転車の事故に対して、従来は整備不良や運転者がマナーを守らないことが原因だとして、設計に問題がないかは調査はされてこなかったようです。
消費者安全調査委員会の中川丈久委員長は、設計上の対策がまだまだ不十分だと強調しました。
幼児同乗自転車について、さらに安全性が高まることを期待していですね。

2020年12月26日(土)朝日新聞朝刊より出典