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イクメンブーム。時代遅れ?それとも夢物語?

2019.11.15 |

男は仕事をしてナンボという考え方がまだまだ強い日本社会。父親の育児参加は日常の風景になってきているのでしょうか?
仕事と育児のバランスが上手く取れずにストレスを感じている父親も多くいるようです。

父親の育休率100%の会社がある!

男性の育休取得を後押ししながらも、十分には広がっていない現状。そんな中、新潟県長岡市のサカタ製作所では2018年の男性の育児休業取得率100%を達成したと話題になっています。
「休めない雰囲気」を解明し、男性社員の本音を聞き出すことから入りました。「育休を求められ、売上も求められり」このような矛盾を打破すべく動いたのはやはりトップである坂田社長とのこと。
育休を取得した本人やその管理職を高く評価したり、「業績は落ちても構わない」と明言したりしました。
実際に育休を取りたい社員がいたら、面談を重ね、業務の引継ぎは幹部も共有したとのことです。

結果、社員が長期で休むことで業務の見直しや特定の人が特定の仕事を抱えている現状が見えてきて、それが解消されるようになり、全体的に生産性が向上したとのことです。

また、子育て環境を重要視する姿勢は学生に高評価で、新卒の応募が増加したとのことです。

これからはパタハラはリスクになる?

男性の育児休暇の取得率は約6%。現実に育休を申請すると配置転換されたりするパタハラが起きている会社も少なくない模様です。
上司が「自分は家族を犠牲にして長時間労働した」という圧力も問題。これでは連鎖は断ち切れません。
以前、化学メーカー勤務の元妻が、夫がパタハラを受けたことをツイートしたらその企業の株価が下落した事例がありました。
近年はESG投資(環境や社会問題への配慮を評価して投資すること)がもっと広がっていくでしょう。

イクメンとは・・・
夢物語なのか?日本にしかない時代遅れの言葉なのか?

性別で役割分担をする価値観が崩れかけている中、仕事や家事を夫婦で分担しようとする動きが高まるのはとてもいいことでしょう。しかしイクメンという言葉には好き嫌いがあるようです。
イクメンという言葉自体が生まれる背景がすでに日本は時代遅れなのかもしれません。
世の中にはさまざまな意見があります。育休を取得した場合、その業務をカバーする人は必ず出てきます、その人にも家庭があり子どもがいるかもしれません。人で不足で、人員が足りず、負荷が偏る可能性も否定できません。
また、「夫には出世して欲しいから育休は取らせない」という女性もいます。
育休を義務化するより、定時退勤を徹底し、残業代なしでも生活できる給与を払うことが必要、という意見もあります。

2019年10月20日(日)朝日新聞より