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幼稚園・保育園の無償化で、申込者が増えた?

2020.04.03 |

年度末になると、保育園の当選・落選の話題が出ます。まだまだ保育士や保育園は不足しており、待機児童の完全な解消は先の話になりそう。今年は特に幼稚園・保育園の無償化で、3歳以上の申込みが増えたと言われています。

未だに4人に1人の子供が一次選考で落選している

朝日新聞の調査によると、認可保育園の一次選考で落選してしまった子供は全国で6万人もいるとのことです。
申込者に対する落選者の割合は27%、実に4人に1人が落選してしまいました。
政府は2021年の3月までに待機児童ゼロを目標にしており、少しづつ解消はしていますが、ゼロになるのはまだまだ難しそうです。
今年度は3歳以上の幼稚園・保育園の無償化もあり、昨年度よりも待機児童が増えてしまった自治体もあるとのことです。

大都市圏と出生率が多い地域で依然待機児童は多い

今回朝日新聞が調査したのは「政令指定都市」「東京23区」「2019年の4月時点で待機児童が100人以上した自治体の一部」。合計で71市区町、59自治体で落選者数を公表しています。
59自治体のうち、申込者は220,714人。落選してしまったのは59,690人。落選者は前年よりも783人減りましたが、落選率が上がってしまった自治体もあったとのこと。

落選率の高い自治体は以下
①兵庫県宝塚市 44.5%
②沖縄県南城市 41.3%
③東京都港区 41.0%
④兵庫県尼崎市 40.8%
⑤福岡県大野城市40.5%

5位以下も含めると、東京都や兵庫県、福岡県などの大都市圏と、出生率が高い沖縄県の落選率が高いことがわかります。

同じ無償なら、長く預かってくれる保育園に入れたい

2019年19月に基本的に3歳児以上の保育料が無償化されました。これにより、3歳児以上の申込者が全国的に増えたと言われています。
幼稚園は預かる時間が短く給食の設備もありません。夏休みや冬休み、春休みも休み。最近は保護者の要望から、延長保育料を徴収して稼働させるケースが増えていますが、延長料金は無償化の対象とはなりません。
それなら長時間預かってくれて長期休みもない保育園の方が働ける、と思うのは当然。
結果、保育園への申込みが増え、倍率が上がってしまったこともあるでしょう。

2020年3月20日(金)21日(土)朝日新聞朝刊より出典