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男の子あるある・・・でもそれって子どもあるあるじゃ?

2020.10.09 |

View of jogger legs running on the grass, Young lady running

一昔前は「男の子は男らしく、女の子は女らしく」と言われた時代がありました。しかし令和は多様化の時代。品位やマナーを欠かなければ、「らしさ」にこだわる時代ではありません。
保育園で勤務することになったら、性別による意味のない切り分けはしないようにしたいですね。

「男の子は・・・」となりがちだけど、よく考えて

乱暴で落ち着きがなく言うことを聞かない男の子。そんな男の子のに嘆く日常を描いたネタはSNS上に溢れ、時には同じ境遇のお母さんたちを和ませてくれますね。
しかし、これは男の子あるあるではなく、女の子だってあることではないのか・・・そう問いかけたのは小学生二人の男児を育てる弁護士の太田啓子さんです。

女の子にだってあること。男女かかわらず、あることなのでは?

忘れ物が多かったり、宿題をやらなかったり、ポケットに拾ったものがたくさん入っていたり。よく考えてみれば、これは女の子にもよく当てはまることではないでしょうか。
しかし、「男子はおバカ」とひとくくりにすることで、気になる言動を受け流してしまっているようにも感じます。
また、「男の子ってそんなもん」というマジックワードで、少々乱暴なことをしても許される、という雰囲気を作ってしまうことになるかもしれません。

太田啓子さんは、性暴力を含むような暴力の芽になるようなこと、例えばカンチョー遊びなどは、将来加害者にも周りの被害者を無視する大人にもならないために、きちんといけないことと諭すことが必要だと強調します。

背景に平たく言う「マザコン」がある?

「密着する母息子、マザコンは日本のダークサイド」と一蹴するのは社会学者の品田知美さん。
娘ならば自立した存在へと育てるのに、息子はどこかで「おバカ」扱いをし、母親を頼らざるを得ない存在にしてしまう・・・これが将来「妻が家事育児をやるのが当り前」と考える男性を生んでしまっているのかもしれません。

とにかく男の子は溺愛しないこと!

自立した大人の女性から見ると、母親から自立していない男性は、恋愛の対象になりにくい。
母親が意図していなくても、息子を恋愛ミスマッチを起こす男性予備軍にしてしまっているのではないか、とのことです。

この負の連鎖を断ち切るには、品田さん曰く、「とにかく溺愛しないこと」だそう。溺愛は子どもを窒息させ、自立を阻みます。
その年でできないことは恥ずかしいこととし、先回りして手伝わないことだそうです。

2020年10月3日(土)朝日新聞朝刊より出典