昭和の時代、子どもはおんぶひもでおんぶをするが普通でした。子どもが大勢いた昭和の20年代は、近所で遊んでいる子どもたちがお互いの弟や妹をおんぶして面倒を見たりする光景も良く見られました。
時代は変わって令和。抱っこひもで前抱っこするという新しい方法も良く見られます。
◆前抱っこのメリット
抱っこひもの進化により、赤ちゃんを安全に抱っこしやすくなりました。またスタイリッシュなデザインで父親も使用できるのもが多く出回っています。
◇1人で抱えられる
自分の前部なら、赤ちゃんをそのまま抱きながらひもを通したり留め具を留めたりできます。後ろだと誰かに手伝ってもらうか、いすなどに赤ちゃんを置いてから背負う必要があります。
◇赤ちゃんの様子が見えやすい
赤ちゃんとお父さん・お母さんの顔が向かい合っているので、常に様子がわかります。
◇お父さんでもかっこいい
赤ちゃんをおんぶすることに、世のお父さんは「ちょっとかっこ悪いかな」と抵抗があるようです。その点、前抱っこならスタイリッシュに決まります。
◆後ろおんぶのメリット
◇背中はデコボコしていない
身体の前側は胸やお腹が出ていたりと、でこぼこしています。その点背中はほぼまっすぐでたいら。赤ちゃんは身体を合わせるうえでストレスが軽減されます。
◇親が動きやすい
前抱っこだと食事をしたり家事をするのは難しいです。その点、後ろおんぶなら、前で様々な動作が可能になります。
◇進行方向と同じ
お父さん・お母さんが前に歩いて進んでいるとき、赤ちゃんは後ろ向きに進んでいることになります。見える風景が前から近づいてくる様子が見られません。
◆前向き変え抱っこも
最近は前抱っこの姿勢で赤ちゃんを前向きで抱える抱っこひもも登場しています。赤ちゃんは目の前が広がり、色々なものが見やすくなるので、いろいろと興味がわくかもしれませんね。
◆理想は「おんぶ」かつ「背中ごしに顔が出る」状態
赤ちゃんにとって見える世界が広くなる状態が理想。よってお父さん・お母さんの肩越しから前が見えるのが理想的です。背中の方がデコボコしていないので、赤ちゃんにとってストレスは減ります。
また、手で親の髪や肩を触ったりできますし、何か声を発した時に親がこちらを振り向いてくれることで安心感もあります。
生活スタイルや兄弟姉妹によって全てが理想的に行くわけではありませんが、それぞれのメリットとデメリットを考慮していきたいですね。
2019年6月 朝日新聞朝刊より