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男性の育休。取得するわずらわしさを考えると・・・

2020.03.20 |

男性の育休取得を推進している政府。しかし2018年度の取得率はわずか6.0%にとどまっています。諸外国に比べてまだまだ低いのが現実です。
保育園に送迎に来る父親の中には、子供の扱いがとても上手な人がいるようですね。

とにかく少子高齢化を止めたい政府だが

様々な業界で人手不足が叫ばれている日本。育児休業で男性社員に休まれては困るのも理解できます。しかし、これだけ共働きが増えている日本、晩婚化・晩産化もどんどん進んでいます。両親が遠方だったり高齢だったりして頼れない人も多いでしょう。
しかし、急速に進む少子高齢化。とにかく政府は少子高齢化を止めたいのです。そのためには男性もの育児に協力してもらわないと女性だけでは手が回らないのです。

多すぎるわずらわしさを考えると、取得したくない・・・

ただ、もし男性が育児休業を取る場合、その間の自分の仕事は誰に任せるのか、その人の負担が増えてしまわないか。取得したらキャリア形成や出世・給与に支障が出るのではないか。
周りは取得を歓迎しているのか、上司や同僚の顔色はどうか。
このように、とにかく多すぎるわずらわしさを考えないと、妻に「ゴメン、取れない」と頭を下げて、「ベビーシッター代は出すから」ということにした方が楽なのかもしれません。
男性の気持ちも分からなくはないですが・・・

プロ野球のキャンプイン=男性の育休取得?

これからシーズンが始まって、長いペナントレースを戦わなくてはならないプロ野球選手。大切なのがシーズン前のキャンプです。
子育ても、こらから長い間続きます。対処する能力を身に付け、日々成長する子供に適応すべく、育児休業は必要なのかもしれません。
実際に公式戦が始まって、最初は決め球で打ち取れたバッターも次からはそうはいきません。配球の読みが当たったとしても次は当たらないでしょう。
赤ちゃんの成長も同じ。あやし方・寝かしつけ・おむつ変え、こちらが順応できた頃には、赤ちゃんのレベルが上がっていて、対処できなくなります。
こちらが日々創意工夫して乗り越えても、その上をいくのが赤ちゃんの成長なのです。

まともにキャンプに参加しないと・・・活躍できずセカンドキャリアにも影響する

キャンプに参加せずに公式戦に参加しても活躍は期待できません。赤ちゃんの頃の育児に参加せずにいきなり父親ぶってもダメなのです。
また引退後、妻に寄り添ってほしくても、「小さいころ育児に協力してくれなかった」とそっぽを向かれるでしょう。
男性も育児休業を取得して、妻と二人三脚で大変な時期を乗り越え、家族のきずなを深めてほしいです。

2020年2月29日 朝日新聞朝刊より出典