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厚生労働省の【保育士等キャリアアップ研修制度 H29.4~】

2019.04.12 |

保育士不足が社会問題化している昨今、平成29年4月から厚生労働省で定められたのが「保育士等キャリアアップ研修とそのガイドライン」。保育士の待遇改善と専門性の強化に向けて定められました。

例:神奈川県の保育士等キャリアアップ研修
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/sy8/cnt/f536561/index.html

■経験年数によってキャリアアップ研修対象者は変わる

現在は「園長」「主任保育士」「保育士」の3つの役職がありますが、それに加えて「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」が加わります。

▼職務分野別リーダーとは?

経験年数がおおむね3年以上で、担当する職務分野研修を修了していることが求められます。月に5,000円の処遇改善がされます。

▼専門リーダーとは?

経験年数がおおむね7年以上で、職務分野別リーダーを経験しており、4つ以上の分野の研修を修了していることが求められます。月に40,000円の処遇改善がされます。

▼副主任保育士とは?

経験年数がおおむね7年以上で、職務分野別リーダーを経験しており、マネジメントとその他3つ以上の分野の研修を修了していることが求められます。月に40,000円の処遇改善がされます。

■厚生労働省が示した8つの研修分野

①乳児保育
②幼児保育
③障害児保育
④食育・アレルギー
⑤保健衛生・安全対策
⑥保護者支援・子育て支援
⑦保育実践
⑧マネジメント

「副主任保育士」と「専門リーダー」は要件を満たすものを受講します。

1つの分野につき15時間以上、さらにそれを4分野受講して合計60時間以上となります。

働きながら研修を受けるのは大変だけど・・・

保育士として働きながら60時間以上の研修を受けるのは相当大変なことです。しかし、専門知識をより深く学ぶことができますし、魅力なのは他の都道府県に転園しても有効だということです。

保育士のキャリアアップに向けての制度が徐々に整いつつあります。保育現場でも経験に加えてさらに専門知識を身に付け、やりがいと待遇の改善を求めましょう。

また、現在保育士の資格を持ちながら保育士として働いていない潜在保育士向けなのが⑦の保育実践。一度キャリアがストップしても勘を取り戻せるような仕組みがあると便利ですね。