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子どもの表現力を伸ばすリトミック

2019.06.07 |

近年子どもの能力を伸ばすと話題のリトミック。親世代にはなじみのなかった言葉なので、普通に音楽教育とは何が違うのかわからない方も多いとか。ここではリトミックのメリットについてご紹介します。

スイスの音楽家 エミール・ジャック・ダルクローズが考案

音楽と楽しく触れ合いながら、心身や感覚、情緒など、あらゆる分野の発達を促し、個性や社会性を育てようという音楽教育の一種です。
一昔前は先生がピアノを弾く前でただ歌を歌ったり、お遊戯で決められた踊りを覚えたりなどでしたが、音楽のリズムや動きを基に潜在的な基礎能力を延ばす教育として注目されているのがリトミックです。

個々の人格的要素を形作る

人の3つの要素としてあげられるのが「心」「体」「人格」。その3つをそれぞれ結び付けて相互作用で発達・成長を促すことができます。
この3つのバランスはとても大切。互いに補い合って発達するものです。リトミックは人にとってとても大切で基本的な「自分を表現する」という面に働きかけ、音楽を使って優しく深く働きかけます。

リトミックはある程度年齢に応じてプログラムがあります。どんな内容か見てみましょう。

2歳児まで

まずは親子で音楽に触れ合うことを前提としています。先生や友達とも触れ合いながら、リズム、抑揚、強弱、テンポなど優しい響きの中で楽しく過ごします。その後、グループ学習のための下地作りをします。

3~4歳児

やってみたい、できてうれしい、という感情が芽生える時期。色々な好奇心の芽生えを促します。その能力を延ばしながら、少しづつ統制や制御を覚え、社会性や協調性に結び付けていきます。

5~6歳児

さまざまな能力に応じてバランスよくさらに個性豊かに人格の形成を促します。グループを通じて、自分を表現することや友達の表現を見ること・聞くことなども徐々に学んでいきます。

総合的な人間教育を行うリトミック

音楽的な能力を伸ばすだけではなく、創造性・集中力・思考力などを引き出そうと働きかけるリトミック。あくまでも子どもたちが潜在的に持っている能力を引き出すことに重点を置いています。
音楽を聴いて反応して感じ、表現と行動を行う・・・人間にとって基礎となる行動パターンである「感じる→考える→行動を起こす」を大切にしています。