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新型コロナ、20歳未満の感染者がじわじわと増加中。全体の1割に

2021.06.18 |

昨年から流行している、いわゆる従来型と称される新型コロナウイルスについて、「子どもには感染しにくい」「子どもに感染しても重症化しにくい」と言われてきました。
しかし変異株が流行し始めた今、感染者全体に占める20歳未満の人の割合が1割にまで達しているとのことです。

保育園や学校でのクラスターが増えている

新潟県では2月にある保育園で、変異株によるクラスターが発生。園児13人と保育士4人が感染し、その家族にも広り、最終的には42人が感染しました。
変異株の感染力の強さがうかがえます。

厚生労働省のまとめによると、6/2時点での20代未満の感染者は全体の10.7%。変異株の感染拡大リスクが分かり始めた2月初旬から2.2倍も増えています。
一方で20代以上は1.9倍の増加。20代未満の感染者の方が増えています。
子どもはもともと家庭内での感染が多く、変異株の影響でさらに家庭内の感染が増えてきたことが原因とされています。専門家は、さらに家庭内での感染対策が必要と訴えています。

子どもは感染後、回復しての1~2ヶ月間は要注意

子どもは感染してもほとんどが軽症で済みます。しかしまれに感染後から数週間して重症化する例が出ているとのこと。
国内では、心機能や肝機能の低下、下痢や腹痛などの消化器に炎症がおこる小児多系統炎症性症候群(MIS-C)が複数報告されているとのことです。
米国では5月6日までに385万人以上の小児が感染し、MIS-Cの患者が約3700人いたとのこと。そのうちの35人が亡くなっているとのことです。

これから変異株が台頭してきて子どもの感染者が増えると、MIS-Cの患者が増えるかもしれない、と日本川崎病学会副会長の鮎沢衛日本大学准教授は警告しています。
もし感染後してから回復しても、1~2ヶ月間は、消化器の不調や胸の痛み、顔色が悪いなどには注意してほしいとのこと。異常があれば小児科を受診しましょう。

10代以下は半数が無症状で発熱する子どもは25%、2歳児未満はマスクはつけない方針

日本小児科学会の分析によると、10代以下の感染者のうち、半数は無症状で、発熱も約25%にしか起きていないとのことです。そのため、感染が見逃され、ウイルスが広がる危険があります。
また、窒息や熱中症のリスクがあるため、2歳児未満はマスクを付けなくてもよい、としています。そのため、保育園などの現場では感染対策が難しいとされています。
ですが、子どもの感染源は7割以上が家庭内とされています。まずは大人が感染しない、ウイルスを持ち込まないという意識を徹底させましょう。

ファイザー製ワクチンは12歳以上が対象になったが、接種に不安を感じる人も

ファイザー製のワクチンは接種対象年齢が16歳以上から12歳以上に引き下げられました。これまで海外では重大な副反応の報告はありませんが、臨床データ量が不足しているとの指摘もあり、子どもに接種させるかどうか悩ましいいところでしょう。
しかし、感染者全体を減らすことができるうえ、MIS-Cも予防できるので、子どもにも接種をすすめる方向で進んでいくようです。

2021年6月7日(月)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/