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歯の生えていないうちからトライ!赤ちゃんの歯磨き

2021.02.26 |

子どもには歯を磨く習慣を付けさせたいですが、大人の思い通りにはいきません。無理やりやらせたら嫌がるし、親にとってはとても頭の痛い問題です。
コツは乳歯の生えていない時期から少しづつはじめることだそうですが・・・

乳歯はエナメル質が薄く虫歯になりやすい!

虫歯の原因は大人の唾液を介してうつるミュータント菌という虫歯菌です。大人の食べているものを口移しで食べさせてはいけないと言われるのは、このミュータント菌がうつってしまうからです。
ミュータント菌は食べかすに含まれる糖分をエサにして歯垢(プラーク)を作ります。プラークの中で作られる酸が、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。
乳歯は永久歯に比べて歯のエナメル質が薄くて弱いため、虫歯になりやすいです。

乳歯が生えていないうちからトライ!

テクノポートデンタルクリニック(東京都)の倉知ななえ院長は、歯が生え始める前から大人がガーゼでぬぐったり歯固めブラシをかませたりし、子どもが気持ちいいと感じ、慣れさせることで、歯ブラシへの移行がスムーズになると話します。
歯が生えてきたら、月齢や本数に合わせて歯ブラシを選びます。子ども用と仕上げ磨きの大人用と2本用意します。
子ども用はのど突きを防ぐため、プレート付きを選ぶといいそうです。

嫌がる子は「1を数える間ね・・・」と慣れさせていく

何をやっても嫌がる子はいます。そんな時は大人が「1を数える間だけ」とし、1の間だけサッと磨きます。できたら褒め、だんだん2,3と数える数を増やしていくといいそうです。
また、古くなった子どもの歯ブラシを与え、お気に入りのぬいぐるみの歯を磨かせるのもおすすめです。
特に末っ子は大人や兄姉に何かを教わったりさせられたりすることが多いです。あえて先生役を与えることでやる気が引きだされることもあります

仕上げ磨きは「痛くしない」「無理やりしない」

上唇の上側についているヒダ、上唇小帯に歯ブラシがあたると痛いので、指で覆いましょう。
また、仕上げ磨き剤は多ければいいわけではなく適量を守ること。2歳までなら1mmくらい、2~5歳までなら5mmくらいでじゅうぶんです。
外出時や時間が取れない時は、キシリトールタブレットをなめるのもおすすめです。
その他にも大人と一緒に磨いたり、テレビやビデオを真似したりと、「痛くしない」「無理やりしない」を心がけましょう。

乳歯が抜けると永久歯の歯並びが悪くなる?

乳歯はいずれ抜けて生え変わるため、虫歯になっても問題ないだろうと思っている人もいますが、そうではありません。乳歯が早く抜けてしまうと下から生えてくる永久歯の歯並びに影響し、歯並びが悪くなることがあるそうです。
乳歯のうちから仕上げ磨きをする習慣をつけることはとても大切です。

2021年2月13日(土)朝日新聞朝刊より出典