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赤ちゃん研究の第一人者、山口真美さんの絵本「かお かお ばあ」

2021.07.09 |

新型コロナウイルスが蔓延し始めてからはや1年半。マスクで顔が隠れる生活にもだいぶ慣れてきました。
赤ちゃんは人の顔を見ながら脳を発達させていくと言われています。このたび赤ちゃんの研究から生まれた絵本が話題になっているとのことです。

人の顔に驚くほど注目している赤ちゃん

人体の中で、顔は情報の宝庫と言われています。人と話す時、その人の表情や目線などから、私達はさまざまなことを得ようとします。
声のトーンや抑揚なども関係しますが、その人がどういう感情を持って今している会話を感じ取っているか、なんとなく分かるのではないでしょうか。
相手の表情や様子をうかがいながら、私達は話をちょっとそらしてみたり、アプローチを変えたりします。それが相手とうまく会話をするコツでもあります。

赤ちゃんは驚くほどに大人の顔に注目していると言われています。そんな研究を長きにわたって行ってきた山口真美さん。中央大学文学部の教授で、同大学の心理学研究室も主催しており、数々の論文報告や本の執筆をしています。

そんな山口真美さんが作成した0歳児からの絵本「かお かお ばあ」が話題。赤ちゃんに初めて与える絵本として注目度を上げています。

絵本ナビ「かお かお ばあ」の紹介ページ
作:山口真美
実験監修:金沢創
絵:ミスミヨシコ
https://www.ehonnavi.net/ehon/125408/%E3%81%8B%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%8A%E3%81%B0%E3%81%82/

たくさんの目や顔が出てきて赤ちゃんに微笑みかける!0歳児のための絵本

「かお かお ばあ」の始まりは白と黒の丸い目から始まります。その次には大きく開けた口出てきます。そしてだんだんと色がついてきて「顔」になっていきます。

人の目は白と黒があるので、どちらを向いているかが分かります。そして次は、口・鼻・眉毛も総動員してさまざまな表情が現れます。
赤ちゃんにとっては、自分を見てにっこりしてくれる顔がいっぱい。自分を見て微笑んでくれる顔を赤ちゃんは大好きなのです。
絵を担当したのはミスミヨシコさん。絵本やアニメーションを制作する作家さんです。貼り絵風の作画にいろいろな素材のテクスチャーが混ざりあっており、味のある仕上がり。大人が手に取ってもかわいらしい絵本に出来上がっています。

赤ちゃんの発達研究の第一人者が生んだ画期的な絵本

「かお かお ばあ」は、赤ちゃんの発達研究の第一人者である山口真美さんによる画期的な絵本です。
山口真美さんは「赤ちゃんは顔を読む(角川ソフィア文庫)」や「自分の顔が好きですか(岩波ジュニア新書)」など、顔の認識に関する数々の研究結果を発信し続けている学者でもあります。

2021年7月3日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/