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テレビ東京が乳児向け番組「シナぷしゅ」を企画

2019.12.27 |

乳幼児向け番組といえばNHK Eテレの「いないいないばあ」の一強時代が長く続いています。そんな中、テレビ東京が乳児向け番組を作成したとのことです。

民営放送では極めて異例?

乳児のテレビ視聴に関して賛否両論があるのはご承知の通り。現代ではスマホ育児の賛否も叫ばれています。しかし現実問題、育児中の母親は子どもに付きっきりで一緒にテレビを見ることは難しいです。でも幼児に安心して見せられるテレビ番組作りがしたいと思う母親は多いです。
テレビ東京の母親社員が軸になってプロジェクトを組んで「シナぷしゅ」は企画されました。

赤ちゃんに適切な刺激を与える

脳の神経回路をつなぐシナプスから名付けられた「シナぷしゅ」。朝の忙しい時間に親もぷしゅーと肩の力を抜いてほしいという意味も込められています。
内容は徹底した赤ちゃん目線にこだわっています。
乳幼児にウケる技術の企画では、映像の逆回しをしたり、本来はゆっくりしたテンポで進める読み聞かせをテンポアップしてみたり、従来の固定観念の意表をついてウケを狙ったそうです。

その他にも、外国語の響きを入れたり、親子でダンスしたりなど、さまざまな要素が満載。乳幼児の集中力が続くとされる2,3分ごとにコーナーを区切りました。東京大学の「赤ちゃんラボ」の監修を受けています。

放送されたのは12月16日(月)~20(金)、朝の7:35~25分間。Eテレのいないいないばあは8:25から。テレビ東京の放送時間は朝早く保育園に行く乳児も対象としていることが分かります。
ネット配信もしており、反響を見て2020年度4月からのレギュラー放送を目標としています。

テレビ東京「シナぷしゅ」ネット配信はこちらから
https://www.tv-tokyo.co.jp/synapusyu/

ママさん社員の「乳児向けの良質なコンテンツが欲しい」

育児休業を取った社員が、赤ちゃんにもっと良質な映像を届けたいという思いから、職場復帰後に提案したとのこと。テレビ東京内の有志の社員5名が集まって企画作成されています。NHKと大きく違うのは、予算も時間も人員も限られているということ。それぞれの子どもも出演したり、ナレーションで参加したりと、手作り感にあふれています。
プロデューサーによると、乳児はパピプペポなどの破裂音や意外な動き色の変化にとても興味を示すとのこと。これらを意識して取り入れているとのことです。

本気でやらないと見抜かれる

乳幼児だから、まだ小さいからといって、手を抜いたりいい加減に作ったりすると、赤ちゃんはすぐに見抜きます。こちらも情熱をもってやらないと、とママさん社員たちは改めて感じているそうです。
来年の春にはレギュラー放送されるといいですね。

2019年12月14日(土)朝日新聞朝刊より出典