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新型コロナ、妊娠後期に重症化する傾向が判明

2020.10.30 |

妊婦さんが新型コロナに感染した場合、症状はどうなのか、重症化しやすいのかなど、今まで不明なことが多かったです。
このたび、妊娠後期に感染すると重症化する傾向があることが判明しました。

保育園では、2人目や3人目を妊娠中の母親をよく見かけます。注意を促してあげてくださいね。

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妊娠中はなるべく薬の服用だって避けたいのに!

開業医らでつくる日本産婦人科医会は9月に、「妊娠後期の妊婦は重症化しやすく、感染予防に特に気を配る必要がある」と提言しました。
今年の1~6月出産した約306,000人の妊婦さんの状況をまとめました。

感染した妊婦:72人
発熱などの症状が出た妊婦:58人

肺炎の症状が出た人の割合
妊娠後期や産後すぐ:53%
妊娠初期~中期:10%

呼吸困難で酸素投与が必要になった人の割合
妊娠後期や産後すぐ:37%
妊娠初期~中期:8%

海外からも同様の報告

アメリカの疾病対策センター(CDC)は6月に、新型コロナに感染した妊婦と妊娠していない女性とで約9万人を調査しました。
その結果、集中治療室(ICU)に入るリスクは1.5倍、人工呼吸器を使うリスクも1.7倍高かったことが判明しました。
ただ、妊娠していないと申し出た女性が妊娠している可能性もあること、妊婦の症状のデータが多く欠落していることもあり、本来のリスクはさらに高い可能性があるとのことです。

イギリスや中国などの研究チームが9月に英国医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表した論文でも、妊婦の方がリスクは高かったとしています。それによると、妊婦の方が咳や呼吸困難が出る割合や集中治療室に入ったり人工呼吸器を使ったりする割合が高かったとしています。

ただ、論文により症状の定義が違うまま比較されており、一概に断定できません。

健康な妊婦特有の症状もあるため、まだまだ明確ではないが・・・

健康な妊婦さんでも妊娠後期には子宮が大きくなり、呼吸が浅くなったり息苦しさを感じたりすることは知られています。
そのため「まだ明確に妊婦さんの方がリスクが高いとは断定できない」と日本産婦人科感染症学会理事長、日本大学の早川教授は言っています。
妊娠したら、基本の感染対策を続けて欲しいと話しています。

2020年10月25日(日)朝日新聞朝刊より出典