保育士は社会から必要とされ、やりがいや喜びにあふれる仕事であることは周知の事実。しかし悩みも多く抱えています。
この度、川崎市の保育従事者にアンケート調査をしました。
市民団体と大学が川崎市の認可保育施設を調査
弁護士・研究者・NPO法人で作る団体「川崎市保育問題交流会」と、関東学院大学経営学部・中西新太郎教授の研究室とが、2019年10月~11月にかけてアンケート調査を行いました。
対象は、川崎市の認可保育所311園で働く保育士・看護師・栄養士・調理員・事務職員。648人から回答を得ました。
アンケートの結果を見ると、やりがいが大きく長く働き続けたいと思っている人が大半なのに対し、低賃金・待遇・仕事量の多さについて改善を求めていることが分かりました。
9割以上の人が「やりがいを感じる!」
8割以上の人が「できるだけ長く働きたい!」
やりがいについて、9割以上の人が感じる、と答えています。
また、定年まで働き続けたいという人が13%、できる限り続けたいという人が72%おり、全体の8割以上の人ができるだけ長く働くことを希望しています。
圧倒的多数の人がやりがいを感じ、長く勤めたいと考えていることが分かりました。
悩みは「低賃金」「仕事量が多い」「休みがとりにくい」「自分の実力不足」
上記の4つについて、約4割りの人が悩みとして挙げています。
年収は200~250万という人が最も多く18%、次いで250~300万という人が16%。自分の年収について、「やや低い」と答えた人は43%、「低すぎる」と答えた人は24%もいました。
また、以前から言われている「仕事量の多さ」「休みの取りにくさ」を挙げる人も多くいました。
一方で「自分の実力不足」を上げる人も多く、もっと経験を積んで実力を上げ、キャリアアップしたいと考えている人も多いことがうかがえました。
自由回答欄には切実な悩みを訴える記述が・・・
自由回答欄には現場で働く人ならではの切実な悩みが羅列されていました。
●賃上げと待遇改善が進まなければ、人材も集まらず保育の質も向上しない
●保育料無償化で保育士にはメリットがあるのか疑問
●とにかく職員を増やして賃金を上げて欲しい
●仕事量に対する賃金が見合っていない。だからすぐに辞めてしまう。
社会から必要とされている保育士
コロナ禍になる前の調査ですが、厳しい環境にもかかわらず、意欲や使命感を持って働いている保育従事者が多いことがうかがえました。
待遇改善が叫ばれて久しいですが、現場で働く人はさらなる待遇改善を求めていることが分かりました。
まだまだ足りない保育士。社会人や主婦・主夫でも土日に学べて保育士の資格が取れるスクールがあります。
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社会人・主婦・主夫歓迎!サンライズ保育士キャリアスクール
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2020年7月23日(木)朝日新聞朝刊より出典