目指せ保育士!保育スクールパーフェクトガイド

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子どもを見守る時の基本は、待つ・褒める・肯定する

2019.08.30 |

昔から子どもの見守る姿勢についてはいろいろと言われてきました。大人の時間軸や価値観では計れない子ども達。大人の思い通りになることばかりではありません。親や保育士も忍耐力や精神力、発想の転換が必要ですね。

分かるんだけど難しい「待つ・褒める・肯定する」

子どものがやろうとしているのに待てなくて「早く!」と言ってしまう、いいところを褒めてあげたいのだけれども、悪いところが目についてしまい、否定的なことを言ってしまう・・・
親や保育士は頭の中で「これじゃいけない」と十分にわかっていても、日々実践するのは非常に難しいものです。
一歩引いてよく見ながら上手く声掛けをし、誘導しながら待つ、そして子どものタイミングを尊重する、こんなことができれば理想です。

ただ、園に行くのが遅れてしまうと親も出勤時間に間に合いません。園ではある程度時間が決まった生活が求められます。
時間のかかりそうなところやできないところはあらかじめフォローし、その子どもが、「間に合った、自分でできた」という満足感に浸らせてあげましょう。

ただ、何度言ってもできないしやらない、こんな悩みはどの家庭や保育園でもあります。こちらの要求が守れない場合、その子にとってその要求はまだハードルの高いことなんだととらえ、ハードルを低くしてあげることも必要です。

褒められたい子ども達

大人だって評価されたり褒められたりしたら嬉しいです。子どもならなおさら。特に子どもは褒められたい、という欲求が強いです。
それに加えて、褒められることで自分の存在意義を確かめ、自己肯定感を高めることに繋がります。子どもを褒めることはさまざまな効果があります。

親子のコミュニケーションが良好なら賢い子に!?

「待つ・褒める・肯定する」これらには親や保育士とのコミュニケーションが深く関係しています。
専門家は、親や保育士が子どもの話をしっかり聞いてあげることがとても重要と言います。
会話でのコミュニケーションが上手くいっていると、親や保育士との間で愛着関係や信頼関係が高まります。これが子どもの精神状態を安定させ、情緒の発達を促します。
子どもにとって家が安心して過ごせる場所になれば、大きくなってから勉強に集中できるようになります。勉強に集中できれば学習意欲も自然と高まります。

「抱っこ」と言われたら、してあげられる環境の大切さ

昔、赤ちゃんをいつも抱いていると抱き癖がつくからいけない、と言われていましたが、今は全く逆。抱っこはいくらでもしてあげて、と言われています。
抱っこやおんぶ、膝の上に乗ることも同様。この行為は甘やかしているのではなく、甘えさせてあげていること。親や保育士の愛情を身体が触れ合うことで子どもに伝える行為と考えましょう。
愛情を感じることで子どもの精神状態は安定します。それが集中力や好奇心を養うことにも繋がります。

ここで重要なのが、親のタイミングではなく、子ども自身が抱っこしてほしいと思うタイミングであること。それは朝の忙しい時間帯だったり、公共の施設であったり、混んでいるスーパーであったりするのがつらいところです。最初から時間通りにスケジューリングせずおおらかに構え。子ども時間の時間軸はこんなもの、と逆の発想も必要かもしれません。