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コロナ禍で乳幼児健診が中止になっても相談先はあります!

2020.05.29 |

赤ちゃんの発達の様子を見たり、保護者の悩みの相談に乗ったり、重要な場である自治体の乳幼児健診。
このところ、新型コロナウイルスの対応のため、各保健所が乳幼児健診を中止にしたり延期にしたりしています。
この事情を心配して、小児科医や助産師、保健師が動き出しています。

一般的な乳幼児健診は、4ヶ月・1歳6ヶ月・3歳

母子保護法では、1歳6ヶ月と3歳児の乳幼児健診が義務付けられています。ほとんどの自治体は4ヶ月頃にも行っており、中には生後9か月で行っている所もあります。
小児科医で自治体の乳幼児健診にも携わっている埼玉県の医師 平岩幹男さんは、この状況をなんとか変えたいと考え、4月に自身のホームページで保護者向けのチェックポイントの公開を始めました。

助産師や保健師がLINEやZOOMで相談を受け付け

助産師たちによる産後ケア団体「BABY BOOTH」は、4月の中旬からLINEを使った無料相談を始めています。
これまでの経験から、保護者の不安や悩みにいかに寄り添ってあげられるかが最も大切、と考えているとのこと。
直接助産師と会話がしたいという保護者もいて、そんな人とは無料アプリ ZOOM を使って育児相談に応じているとのことです。

助産師オンラインカウンセリング「BABY BOOTH」
https://babybooth.jp/

自治体で保健師として働くMakoさんは、検診が中止になってしまってから、育児相談を受けることが多くなったのことです。そこで、得意のイラストを活かして、発達の目安などをSNSで投稿しています。
普段から質問されることが多い、乳幼児の感染症の予防法や、哺乳瓶の消毒についてなどを発信しているとのことです。

保健師Makoさんのtwitter
https://twitter.com/makosodate

小児科医が示す月齢と発達の目安

【4ヶ月児】
体重の増え方:1週間に100以上増えているか
首の座り:縦に抱っこした時に、ぐらつきがなく安定しているか
股関節の動き:動きが硬くないか、左右対称か

【1歳6ヶ月児】
歩き:1人で歩けるか、伝い歩きが難しい時はかかりつけ医に相談のこと。
言葉:意味のある単語が数個出ているか。簡単な指示が理解できるか
対人関係:指差しで意思を示すか、人の真似をするか

【3歳児】
対人関係:2語文を使って相手と会話ができるか
社会性:家族以外の人とことばを交わしたり遊んだりするか
運動機能:走ったり階段を上ったりできるか。今までできていたことができなくなったら、かかりつけ医に相談のこと。

保護者にとって子どもがこの範囲に当てはまらない時に、個人差の範囲なのか、それとも心身の発達の遅れなのか、非常に気になることろですし、自分では判断ができません。まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。

2020年5月21日(木)朝日新聞朝刊より出典