人手不足が続く保育士。コロナ禍もあり、仕事に困ることの無い保育士の資格を取得したい、という人は増えています。
しかし、社会人が働きながら、また主婦・主夫が子育てや介護をしながら受験するとなると少しハードルが高いのが現実です。
そんな人でも取得しやすい「地域限定保育士」という資格があります。
何のためにできたの?地域限定保育士試験
平成27年(2015年)に、国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律が成立。
保育を担う人材が圧倒的に不足している現状で、もっと資格を取得しやすくし、合格者を増やそうとする取り組みです。
ここが違う!「保育士」と「地域限定保育士」
【1】最初の3年間は合格した自治体で働く
最初の3年間は合格した自治体でしか働くことができません。しかし、4年目以降は全国の自治体で働くことができます。そのため、地元でずっと働きたい人には向いています。
注意点は、合格してから3年間ではなく、保育士として勤務して3年間、ということ。実際に保育現場で働いて実務をこなす経験が求められます。
【2】実技試験が免除される
実技試験は社会人や主婦・主夫にとって対策が難しく、学生よりも不利です。そのため、免除されることとなりました。自治体によっては、実技実習を行う所もあります。
例えば神奈川県では2019年度、合計27時間、5日程度の実技実習を行いました。
【3】試験日が増える自治体もある
一般の保育士試験は、前期が4月、後期が10月ですが、例えば2019年度神奈川県の場合、間を取って8月に実施されました。
保育士の筆記試験は9科目あり、合格した科目は3年間有効。次の3年間で6回チャンスがあるため、不合格だった科目を重点的に勉強して備えることができます。
神奈川県の場合は4月・8月・10月と3回チャンスがあるので、9回受験するチャンスが巡ってくることとなります。
【4】自分の居住地と違っても受験できる
例えば、静岡県に住んでいても神奈川県の地域限定保育士試験を受験できます。試験当日にその会場に出向くことができればOK。
ただし、合格したら3年間は神奈川県内で働くこととなります。
地域限定保育士試験の実施状況
制度が始まった平成27年度(2015年度)は、神奈川県、大阪府、沖縄県、千葉県成田市の4つの自治体が実施しました。
令和元年度(2019年度)は、神奈川県と大阪府が実施。神奈川県は8月に、大阪府は通常試験と同日に実施しました。
令和2年度(2020年度)は神奈川県が実施を表明
筆記試験:令和2年8月15(土)、16(日)
実技講習会:令和2年10月~11月の間、5日程度
社会人でも保育士資格取得に向けて勉強ができる!
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