コロナ禍で通信教育とスクーリングを通して幼稚園教諭免許と保育士資格試験に挑戦したタレントのつるの剛士さん。
5人の子どもたちのお父さんでもあります。育児経験はしっかりあるので、最初はタレント業の片手間で保育士資格を取得できると考えていたそうですが、とんでもなかったと取材に答えていました。
専門の短大に通って
つるの剛士さんは高校卒業が最終学歴で、そもそも保育士の受験資格がありませんでした。
「しかるべき教育機関できちんと勉強しよう」ということで通信教育制の短大に入学されています。
芸能の仕事をしながら資格取得を目指すことが無理ということを授業が始まってすぐ実感されたとのことです。
「命を預かる仕事」に就くための資格なので、基本的に校舎で授業を受けることが多く、丸一日授業が詰まっており、指定の登校日を一日でも欠かすと単位がとれません。
つるのさん自身が新型コロナウイルス感染症を患ってしまうということがあり、卒業が半年遅れることになったとのことです。
苦労した科目
つるのさんが難しいと感じたのは「栄養」や「医療」に関する科目。
「栄養は、食材ひとつひとつの成分を学んだり、離乳食の作り方を一から勉強したりと、かなり細かく勉強します。病気についても“ここまで勉強しなきゃいけないのか!”っていうくらい学びます。」
とおっしゃっています。(引用:デイリー新潮)
また、幼稚園教諭の免許をとる際に必要な一般教養、英語に苦労されたとのことです。
楽しく大変だった教育実習
座学よりなにより大変でそして楽しかったのが教育実習だそうです。
これは保育士資格にはないことですが、保育教諭を目指す方には参考になりますね。
指定の保育園に通って実習をしますが、つるのさんは育児経験を活かせると意気揚々と参加されたとのこと。
しかし実際には相当大変だったようです。
「子供たちはひとりひとり、泣き止ませる方法が全然違う。ところが、先生たちはすごいんですよ。まるで魔法使いのように、一瞬で子供たちの心の中に入って行って、ぱっぱっぱっと泣き止ませてしまう。本当にびっくりしました。」
とおっしゃっています。それでも一ヶ月ほどでコツをつかんだとおっしゃっていたのでさすがですね。
おさんぽや外遊びに関しても、すべてに「ねらい」があることに実習中一番驚いたそうです。
ダンゴムシを見つけたり、どんぐりをひろったりするのも季節を感じるためや知的好奇心を刺激するため。
おにごっこをするのは社会性を身につけるためです。
子どもたちにこういうことを学んでほしいというねらいがあり、ただ漫然と遊んでいるのを保育士は見守っているわけではないこと。
こうした保育士に対する偏見を払拭するようなお話をもっと発信していってほしいですね。