2020年、日本国内で生まれた子どもは840,832人となりました。これは2019年よりも24,407人減り、過去最少となってしまいました。
同様に婚姻件数は525,409組。2019年よりも12.3%も減ってしまったとのことです。
出生数は5年連続の減少。婚姻数も戦後最少
過去最少の840,832人となった出生率。これは政府の推計よりも3年早くおとずれてしまったとのことです。
婚姻件数も急激に減りました。新型コロナウイルスの影響も否めませんが、日本の少子高齢化はますます加速していることがうかがえます。
2019年に「86万ショック」と言われたが、2020年さらに下回る
2020年に発表された2019年の出生率は始めて90万人を割り、「86万ショック」と言われました。
しかし今年はさらにそれを下回り84万人台。統計がある1899年以降最少となってしまいました。
国立社会保障・人口問題研究所は、2017年の推計を出したところ、84万人台になるのは2023年と見込んでいたそうです。しかし3年も早くおとずれてしまいました。
合計特殊出生率は最低の1.34
1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す、合計特殊出生率は、2019年から0.02ポイント下がり、1.34となっています。低下は5年連続。
都道府県で最も低いのは東京都で1.13。最も高い沖縄では1.86となっています。
婚姻件数は一気に減ってしまった
婚姻件数は2019年よりも7,3517組減ってしまっています。日本では婚姻件数の減少に伴って出生数が減る傾向があります。今後の出生数がさらに減ることは必須でしょう。
政府は、元号が平成から令和になった時に合わせた「令和婚」の反動がひとつの要因としています。しかしコロナ禍の影響は否めないでしょう。
離婚件数、死亡者数は減った
一方で離婚件数は193,251組。2019年よりも15,245組減りました。死亡数は1,372,648人で11年ぶりに減少しました。
死因別では、高齢者の死因で多い「肺炎」が2019年よりも17,073人減りました。これは、コロナ禍で手洗いやマスク着用が徹底されたことが要因とみられています。
出世数から死亡数を引く「自然増減数」は531,816人減の過去最大の減少となってしまいました。
2021年の出生数は79万人程度か
日本総研の藤原匠・上席主任研究員が試算したところによると、2021年の出生数は797,000人にまで落ち込む予想とのことです。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、80万人台を割るのは2030年と見込んでいましたが、9年も早まる試算をしています。
2021年6月5日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/