今、岐阜県大垣市で、
〇使用済みおむつを保育園・幼保園から、保護者が持ち帰らなければならない現状について廃止要望
〇小中学校の女子トイレに生理用品設置要望
市民団体がこの2つを大垣市への要望として、署名活動を開始しました。
全国で、おむつを持ち帰りしなければならない保育園・幼保園・こども園はたくさんあります。
実はおむつ持ち帰りについては、賛否が分かれているのです。
おむつ持ち帰りのメリット・デメリットを見てみましょう。
使用済みおむつ持ち帰ってもらうメリット
・感染症のリスクを減らす(排泄物から感染症が広がるリスクは高い)
・使用済みおむつを、回収日まで保管しておく設備や場所を準備しなくて済む
・保護者は子どものおむつをチェックすることで、健康状態を確認することができる
・使用済みおむつを渡されることで、毎回おむつを替えてもらえている証拠となり、安心材料になる
感染症のリスクを減らすと言われていますが、持ち帰ってもらうことで逆に感染症を広げてしまうのではないかと言う意見もあります。
使用済みおむつを持ち帰ってもらうデメリット
・仕分けが手間(間違えて他の子どものおむつを入れないように、注意しなければならない)
・保護者に渡すまでの保管場所の臭いが気になる(特に夏)
・保護者は、通園に公共交通機関を使っている場合、邪魔だし周りの目が気になる
・保護者がおむつを持ったままスーパーや飲食店に立ち寄ると不衛生
使用済みおむつ処分の現状
使用済みおむつを処分しない保育園に、どうして処分しないのか尋ねると、第一の理由として挙げられるのが、保育園に使用済みおむつを保管する場所が作れないということ。
30人の園児が1日3回おむつ替えを行うと、1日約100枚に。
週に2回回収があるとすると、約300枚の保管場所が必要となります。
しかも、週末の閉園以降に回収に来てもらえればよいですが、もちろんそんなわけにはいきません。
衛生面に配慮しつつ、使用済みおむつを保管する。これは、保育園にとっても、保育士にとっても、大きな負担となってしまうのです。
使用済みおむつ処分料を徴収
使用済みおむつを保育園で処分する場合、事業系一般廃棄物もしくは産業廃棄物になり(自治体により異なる)、処分費が高額になります。
そのため、おむつを処分している保育園では、別途処分料を徴収している園がほとんど。
一般的には、認可保育園→おむつは持ち帰り、無認可保育園→園でおむつ処分をしている確率が高いようです。