保育士として働く場所を選ぶとき、「保育園」と「こども園」、どちらが自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。それぞれに特徴があり、働きやすさや仕事の内容にも違いがあります。
保育園とこども園の違いを整理し、働きやすさの視点から考えてみましょう。
保育園の特徴
保育園は、主に保護者が働いている子どもを預かる施設です。勤務時間が長めで、朝早くから夜までの延長保育がある園も少なくありません。
0歳〜5歳までの乳幼児を対象としており、年齢別保育が中心です。そのため、乳幼児保育の専門性を活かしたい方に向いています。
また、日々の保育計画や安全管理は保育士同士で連携して行うことが多く、チームワークがしっかりしている園は働きやすいといえます。
こども園の特徴
「教育」と「保育」を一体的に行う施設で、幼稚園と保育園の役割を兼ねているのが、こども園です。教育的プログラムが取り入れられており、年齢に応じた学習活動や生活習慣の指導も保育に組み込まれています。そのため、知育や生活指導にも関わりたい方に向いているといえそうです。
勤務時間は教育時間に合わせる場合もあり、保育園よりやや短めのこともあります。
また、保育士と教員の連携が求められるため、コミュニケーション力や協力体制が重要です。
働きやすさの視点で考えると
働きやすさは、園の制度や職場環境、個人の希望によって変わります。
勤務時間については、保育園は延長保育などで長めになることが多い一方、こども園は教育時間に合わせてやや短めの傾向です。担当年齢や業務内容では、保育園は乳幼児の保育に集中できるのに対し、こども園は保育に加えて教育活動にも関われます。職員同士の連携に関しては、保育園では保育士同士のチームワークが重視され、こども園では保育士と教員の連携が必要。専門性を活かしたい方は保育園、保育と教育の両方を経験したい方はこども園が向いているといえます。
自分に合った園を選ぶポイント
園見学の際には、実際の保育や教育の様子、職員の働き方を観察すると、自分に合った環境かどうかを判断しやすくなります。
・働く時間や勤務条件を重視するか
・乳幼児保育に集中したいか、教育活動も経験したいか
・チームでの協力体制や雰囲気が自分に合っているか
まとめ
保育園もこども園も、それぞれに魅力と働きやすさがあります。乳幼児保育の専門性を活かしたいなら保育園、教育活動にも関わりながら働きたいならこども園、といったように、自分の希望やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
園見学や情報収集を通して、安心して長く働ける職場を見つけましょう。